アルファードの塗装剥がれは、乗り方ではなく
白いパール塗装の膜の薄さが原因で起きます。
屋根やボンネットが手のひらサイズでべろっとめくれて、下からグレーの地肌が出てくる「あれ」です。
洗車機に入れすぎたからでも、青空駐車だったからでもありません。
まずは自分の車がどの立場にいるのか、下の表で当てはめてみてください。
| 車の状況 | 扱い | 負担 |
|---|---|---|
| 20系の070(白パール)で 登録から10年以内 | 無料修理の 対象 | 0円 |
| 20系の070で 登録から10年超 | 期限切れで 自費 | パネル1枚 10万円前後〜 |
| 30系・40系・白以外の色 | もともと 対象外 | パネル1枚 10万円前後〜 |
そして先に厳しいほうの話をすると、20系アルファードの生産は2014年12月で終わっているので、登録から10年という期限は遅くとも2025年のうちに全車ぶん閉じています。
つまり
という前提で読み進めてもらうのが正確です。
ただし自費でも、直し方を選べば金額はかなり変わります。
- 屋根やボンネットが面でめくれる仕組み
- 無料修理の対象かどうかを型式と車台番号で見分ける方法
- 10年を過ぎた車と30系や黒の車がどう扱われるか
- 直し方3つの向き不向き
- パネル1枚あたりの修理費用の目安と、見積もりの検算のしかた
- 自分で手を出していい範囲とやめておいたほうがいい範囲
アルファードの塗装剥がれが起きる原因と無料で直せる保証の中身

アルファードの塗装が面でめくれるのは中塗りの密着が落ちるからです
車の塗装は、1色をべたっと塗っているわけではありません。
鉄板の上に、役割の違う膜が4枚重なっています。
- 電着塗膜
鉄板をサビから守る一番下の膜です。
グレーや黒っぽい色をしていて
剥がれたときに見えているのがこれです - 中塗り
下と上をつなぐ接着役で
膜に厚みを持たせる層です - ベース
白や黒といった色そのものの層です - クリア
いちばん外側の透明な膜で
ツヤを出しながら下を守っています
この4枚がぴたっとくっついて、はじめて1枚の丈夫な膜として働きます。
問題が起きているのは、下から2番目の中塗りです。
一部の車で、この中塗りに使われた塗料の顔料の量が少なく、膜が薄く仕上がったものがありました。
膜が薄いと、何年も日光と雨を浴びるうちに、電着塗膜と中塗りのくっつく力がじわじわ落ちていきます。
そこに洗車機のブラシのような外からの力が加わると、弱っていた境目からぺりっと離れます。
洗車機は引き金を引いただけで、原因ではありません。
手洗いしかしていない車でも、洗車のときに指が触れただけで剥がれた例はあります。

この2つは見た目も進み方もまったく違います。
飛び石の傷は点のままそこに留まりますが、密着が切れた剥がれは縁からどんどん広がります。
いちど離れた縁は水を吸い込む入口になり、水が入るとまた少し離れる、という繰り返しになるからです。
米粒くらいだったものが半年で新聞紙サイズになった、という話が出てくるのはこのためです。
そして始まる場所も決まっていて、ルーフ・ボンネット・フェンダーの上面といった、真上を向いている面からです。
日光と雨をいちばん受ける面から順に弱っていく、と考えるとつじつまが合います。
剥がれが集中するのは070ホワイトパールクリスタルシャインの20系です
色でいうと、カラーコード070のホワイトパールクリスタルシャインに話が集中します。
アルファードでいちばん売れた白で、街で見かける20系の多くがこの色です。
070は下塗りの白・パールの層・クリアを重ねる、いわゆる3コートパールという塗り方をしています。
層が多いぶん工程が細かく、1枚1枚の膜の条件がシビアになります。
年式でいうと、対象になっているのは2代目にあたる20系アルファードです。
20系は2008年5月に登場して、2015年1月に30系へ切り替わりました。
剥がれが出やすい場所は、次のあたりに集まります。
- ルーフ
いちばん多い。自分では気づきにくい - ボンネット
雨のあとに剥がれの下側へ筋状の汚れが出ることがある - フロントフェンダーの上面
左右そろって出ることが多い - ピラーや三角窓まわり
サビが顔を出しやすい
ルーフは背が高くて上から覗きにくいので、脚立に乗るか、スマホを腕だけ伸ばして撮ってみると早いです。
剥がれる一歩手前の状態は、洗車で濡れているときだけ見えます。
まだめくれていなくても、塗膜の下に水が入って白っぽく浮いて見える瞬間があるので、洗車のあと乾く前にルーフを見ておくと早く見つけられます。
乾くとどこだったか分からなくなるので、見つけたその場で写真を撮っておくと安心です。
同じ現象は、同じ070を使っていたヴェルファイア・ハイエース・レジアスエースなどでも報告されています。
アルファードだけの持病というより、その時期の白い塗料の話だと捉えるほうが実態に近いです。
これはリコールではなく塗装保証を3年から10年に延ばす無料修理です
ここは誤解しやすいところ。
この塗装剥がれへの対応は、リコールではありません。
リコールというのは、そのままだと保安基準に合わなくなるおそれがある不具合を、メーカーが国に届け出て直す仕組みのことです。
ブレーキや灯火のように、放っておくと危ない箇所が対象になります。
安全に直接関わらないけれど品質として見過ごせない、という不具合はサービスキャンペーンという別の枠で扱われ、保証期間を延ばすという形を取ることもあります。
塗装の剥がれは走りにも安全にも関わらないので、後者にあたります。
トヨタがこの対応を公表したのは2019年4月で、中身は保証期間の延長でした。
| 区分 | 期間 | 中身 |
|---|---|---|
| もともとの ボディ塗装保証 | 新車登録日から 3年 | 乗用車・バン・ワゴンの 塗装と表面のサビ |
| 外板の穴あきサビ | 新車登録日から 5年 | 内側から進んで 穴が開いたもの |
| 070の剥がれへの 延長対応 | 新車登録日から 10年以内 | 該当箇所を 無料で再塗装 |
通常なら3年で終わる塗装の保証が、この件に限って10年まで延ばされた、という理解でぴったり合います。
そのうえで、対象になる部位に線引きがあります。
- 対象になる
ボデーパネル。ルーフ・ボンネット・フェンダー・ドアなど鉄板でできている外板です - 対象にならない
バンパーやドアミラーなど
樹脂でできた外装部品です
バンパーが白く粉を吹いたようになるのは同じ白でも別の話なので、そこは自費の部分塗装になります。
リコールではないという点は、もうひとつ実用的な意味を持ちます。
リコールなら未実施のままだと車検で引っかかりますが、この件は塗装の見た目の問題なので、剥がれたままでも車検そのものは通ります。
あわてて車検前に直さなければ、という話ではないので、そこは落ち着いて考えて大丈夫です。
対象かどうかは車台番号と製作期間の一覧で見分けられます
「白い20系ならぜんぶ対象」ではありません。
型式ごとに車台番号の範囲と作られた時期が決まっていて、そこから外れていれば対象になりません。
アルファードぶんを抜き出すと、次の5つです。
| 型式 | 車台番号 | 作られた時期 |
|---|---|---|
| DBA-ANH20W | ANH20-8000001〜 ANH20-8357924 | 2008年4月〜 2014年12月 |
| DBA-ANH25W | ANH25-8000000〜 ANH25-8057982 | 2008年4月〜 2014年12月 |
| DBA-GGH20W | GGH20-8000000〜 GGH20-8096755 | 2008年4月〜 2014年12月 |
| DBA-GGH25W | GGH25-8000003〜 GGH25-8025230 | 2008年4月〜 2014年12月 |
| DAA-ATH20W (ハイブリッド) | ATH20-8000003〜 ATH20-8047405 | 2011年7月〜 2014年12月 |
数字の並びが細かいので、自分の車の番号を控えてから見比べるのが確実です。
ハイブリッドのATH20Wだけ2011年7月からになっているのは、ハイブリッドの追加そのものが後だったからです。
2008年式のハイブリッドを探しても存在しないので、そこは気にしなくて大丈夫です。
確認に必要な情報は、車を降りて30秒で集まります。
①運転席のドアを開けてコーションプレートを見る
ドアを開けた内側の縁に、小さな銀色のシールが貼ってあります。
そこにCOLORやカラーコードと書かれた欄があり、070と入っていればホワイトパールクリスタルシャインです。
②車検証で型式と車台番号を控える
車検証の型式欄に「DBA-ANH20W」のような表記があり、その近くに車台番号が並んでいます。
上の表と突き合わせれば、範囲に入っているかがその場でわかります。
③剥がれの写真を3枚撮っておく
車全体が写った1枚、剥がれの近くに寄った1枚、硬貨などを横に置いて大きさがわかる1枚があると話が早いです。
スマホで撮れば日付も残るので、後から進み具合を見せられます。

ここまで揃えたら、あとは販売店で車台番号を照会してもらえば、対象かどうかは一発で確定します。
電話で先に
070の塗装剥がれの件で、対象かどうか車台番号で見てほしい
と伝えておくと、行ってから調べ直しになりません。
ちなみにこの対応はアルファード専用ではなく
を合わせた8車種にまたがっています。
家族の別の車が同じ時期の白なら、ついでに見てもらう価値があります。
10年以上たった車と30系や黒のアルファードは自費修理になります
ここが多くの人にとっていちばん知りたい部分です。
10年の数え方は、作られた日ではなく
新車として登録された日からです。
車検証の「初度登録年月」がその日付なので、そこから10年を足せば自分の期限が出ます。
そのうえで、20系アルファードの生産は2014年12月で終わっています。
いちばん最後に作られた車でも登録は2015年ごろなので、10年の期限は遅くとも2025年のうちに来ています。
つまり
しかも閉じているのは1枚だけではありません。
この対応が公表されたときには
「2020年12月末までは10年を超えた車も受ける」
という救済の枠もありましたが、そちらもとっくに過ぎています。
10年という線と、その外側にあった猶予の線、両方が閉じたあと、というのがいまの位置です。
それでも、販売店に持ち込む価値がゼロになるわけではありません。
期限をわずかに過ぎたところで一部負担という形に落ち着いた例は実際に語られていますし、判断は個別です。
ただ、そこに期待をかけて何か月も粘るより、次の段取りだけ踏んで結果を早く確定させるほうが、結果的に損をしません。
- 持ち込む前に写真と車検証を揃える
剥がれの進み具合が日付付きで残っていると、話が具体的になります - 買った販売店に一度は現車を見せる
期限の判定と、剥がれが密着不良によるものかの見立てを、その場でもらえます - 結果を待っている間に板金塗装店の見積もりも取る
自費と決まったときにそのまま動けるので、時間を二重に使わずに済みます
次に、白以外の色の話です。
黒のアルファードで塗装が傷んでいる場合、原因は070の話とは別物です。
黒は3コートパールではないので、中塗りの膜厚という今回の話に当てはまりません。
黒で起きやすいのは、いちばん外側のクリアが紫外線でやられて、白く曇ったりザラついたりする劣化のほうです。
症状としては下地までめくれるのではなく、表面が粉を吹いたように濁ってきます。
そのぶん洗車キズや水シミも目立ちやすいので、剥がれと同じ言葉で語られがちですが、直し方はクリアの塗り直しが中心になります。
最後に30系です。
30系でもボンネットやルーフの塗装が剥がれた例はあり、板金塗装店に持ち込まれて全面を剥離して塗り直した事例が残っています。
ただ30系は対象の型式に入っていないため、無料修理の枠には乗りません。
年式が新しいぶん通常の保証が生きている可能性はあるので、そこは販売店で確認してもらうのが早いです。
ここまでで立場は確定したはずなので、ここからは自費で直すときの現実的な話に移ります。
アルファードの塗装剥がれを直す方法と修理費用の目安

修理方法は部分補修とパネル1枚の塗り替えと全塗装の3つです
直し方は大きく3つに分かれます。
どれを選ぶかは好みではなく、剥がれがどこまで広がっているかで自動的に決まります。
| 直し方 | 向いている状態 | 費用の幅 |
|---|---|---|
| 部分補修 | 剥がれが数センチで 止まっているとき | 2万〜4万円 |
| パネル1枚の 塗り替え | 剥がれが1枚の面の中で 広がっているとき | 7万〜20万円 |
| 全塗装 | 3枚以上に散っていて 色味も揃えたいとき | 30万〜60万円 以上 |
部分補修は、剥がれた場所とその周りだけを塗って、境目をぼかして馴染ませるやり方です。
ただ密着不良の剥がれは、目に見えている範囲の外側でも、すでに膜が浮きかけていることがあります。
そのため部分補修で収めた場合、しばらくして
補修した場所のすぐ隣からまた剥がれてくることがあります。
販売店の無料修理でも、ルーフ全体ではなく該当箇所と周囲だけの塗り替えになった、という話が出てくるのはこのやり方です。
パネル1枚まるごとの塗り替えは、その面の塗膜をいったん剥がして下地から作り直します。
手間も費用も上がりますが、面の中に浮きが残らないので、剥がれが1枚に収まっているならこれがいちばん納得のいく直し方です。
全塗装は、車全体を塗り直して色味を丸ごと揃える方法です。
アルファードは塗る面積が広く、そこに白パールの手間が乗るので、金額はいちばん大きくなります。
ルーフもボンネットもフェンダーも、と3枚以上に散っているなら、1枚ずつ足していくより全塗装のほうが結果的に近い金額になることもあるので、その段階で比べてみる価値はあります。
ここで店選びの話をひとつ。
アルファードのルーフを塗ってくれる店は、思ったより限られます。
板金塗装店の料金表には、ワンボックスやミニバンなど背の高い車のルーフ作業は受けていない、とはっきり書いている店が実際にあります。
足場を組まないと届かないうえ、塗装ブースの天井高が足りないという物理的な事情があるからです。
持ち込んでから断られると往復が無駄になるので、電話の最初に
「アルファードのルーフの塗り替えはできますか」
と聞いてしまうのが早いです。
直す場所としては、販売店と板金塗装店のどちらでも受けてもらえます。
販売店は純正と同じ塗料と手順で仕上げてくれるぶん、金額は高めに出ます。
板金塗装店は調色とぼかしの腕がそのまま仕上がりに出るので、070を塗った実績写真を見せてもらってから決めると外れにくいです。
自費と決まっているなら、2社か3社で見積もりを取って比べるのが結局いちばん効きます。
アルファードの塗装剥がれの修理費用はパネル1枚あたりの値段に3コートパールの割増が乗ります
ここが値段の仕組みでいちばん大事なところです。
板金塗装の見積もりは「パネル1枚いくら」という単価から組み立てられます。
| 場所 | 1枚を塗る単価 (基準の塗り) | 白パールに 直したとき |
|---|---|---|
| ボンネット | 55,000円〜 | 66,000円〜 91,000円 |
| フロント フェンダー | 35,000円〜 | 42,000円〜 58,000円 |
| ドア | 45,000円〜 | 54,000円〜 74,000円 |
| ルーフ | 別途見積もり | 10万〜 20万円台 |
右の列が実際に払う金額に近い数字です。
白パールは基準の塗りより工程が1つ多いので、多くの店が割増料金を設定しています。
公開されている料金表を見比べると、3コートパールの割増は1.2倍・1.25倍・1.65倍と店によってばらつきます。
この差がそのまま最終金額に効くので、白の車は特に相見積もりの価値が大きくなります。
見積もりを受け取ったら、次の3つに分解して眺めると妥当かどうかが判断できます。
- 塗る面の単価
どの面を何枚塗るのか。
枚数が合っているかを最初に見ます - 白パールの割増
単価の1.2倍から1.65倍のどこに乗っているか - 外して付ける手間
ガラス・モール・エンブレムなどを外す作業と部品代です
この3つを足した数字と総額が近ければ、見積もりの筋は通っています。
ルーフだけ金額が跳ねるのは、3つ目の手間が大きいからです。
フロントガラスやリアガラス、ルーフレールやモールを外さないときれいに塗れないので、その脱着だけで数万円が乗ります。
下地にサビが出ている場合も、削って止める作業が別に加わります。
逆に言うと、1枚だけ先に直して半年後にもう1枚、という進め方はいちばん高くつきます。
10万円を超える見積もりが出ると
たいていの人が一度は
「この車にそこまでかけるか?」
と考えます。
それは変な迷いではなくて、当然の判断。
20系の白パールは10年を超えても中古で動く色なので、いま手放すといくらになるかは知っておいて損がありません。
その数字を見てから直すと決めたなら
それは納得のいく10万円になります。
自分で修理するならタッチペンは応急のサビ止めと割り切ります
結論から言うと、面で剥がれたところをタッチペンできれいに戻すことはできません。
理由は色の作り方にあります。
070は白い下塗りの上にパールの層を重ね、その上からクリアをかけて、はじめてあの色に見えます。
ところがタッチペンは1本1色の筆塗りなので、重ねたときの光り方までは再現できません。
スプレー缶にも070はありますが、こちらもカラーの缶とパールの缶とクリアの3本を順番に吹く作業になり、乾燥の待ち時間も含めるとかなりの手間です。
プロでも3コートパールのぼかしは難しいと口を揃える領域なので、DIYで挑むと色ムラが残りやすいのが正直なところです。
それでも、自分で手を動かす意味がなくなるわけではありません。
下地がむき出しのまま雨に濡れ続けると、そこからサビが始まります。
修理の予約が先になるなら、その間だけ膜でふさいでおくのは十分に価値のある作業です。
- やっていいこと
むき出しの下地をタッチペンで覆って
雨と酸素を止めておくこと - やめておくほうがいいこと
めくれかけた縁を引っ張ること。
剥がれる範囲がその場で一気に広がります
応急でふさぐときの手順は3つだけです。
①汚れと油分を落とす
水で砂を流してから乾かし、シリコンオフで脱脂します。
ここを飛ばすと塗料が乗らず、はみ出した部分だけが残ります。
②薄く塗って乾かすを繰り返す
一度に厚く塗ると、乾いたときにやせて真ん中がへこみます。
周りの塗装より少し盛り上がるまで、薄塗りと乾燥を何回か重ねます。
③1週間置いてから触る
中まで固まるのに1週間ほどかかるので、その間は洗車もこすらずに済ませます。
固まったあとなら、盛り上がった部分をコンパウンドで軽くならせます。
これはあくまでサビを待たせるための処置で、見た目は近くで見れば分かります。
塗ってあっても板金塗装のときは全部削り直すので、手を入れたことで修理代が上がる心配はありません。
剥がれを広げないために洗車と保管でできることがあります
密着不良の剥がれは、面の真ん中からではなく、めくれた縁から広がります。
だから守るべき場所は、剥がれの境目の一本の線です。
- 洗車機はしばらく休んで、たっぷりの水をかけてから手で洗う
- 高圧洗浄機のノズルを剥がれの縁に向けない
- 拭き上げのクロスは縁に引っかけず、縁と平行に動かす
- 雨のあと、剥がれの下側に筋が出ていないかを見ておく
洗車機のブラシは、弱った膜を横からめくる方向に力をかけます。
直すまでの間だけでも手洗いに切り替えておくと、広がるスピードがはっきり変わります。
コーティングは、紫外線や酸性雨から表面を守る役には立ちます。
ただし、すでに浮いている面にかけても膜と膜のあいだの密着は戻りません。
いま無事な面を守るために使うもの、と考えるとお金の使い方を間違えずに済みます。
保管でいちばん効くのは、真上からの日差しを減らすことです。
カーポートや屋内が理想ですが、難しければボディカバーをルーフだけでもかける、日陰になる向きに停める、といった小さな工夫でも積み重なります。
アルファードの塗装剥がれでよくある質問
塗装が剥がれたままでも車検は通る?
通ります。
塗装の剥がれそのものは保安基準に関わらないので、見た目の問題として扱われます。
気をつけるとすれば、剥がれを放置して鉄板に穴が開くところまで進んだ場合です。
貫通したサビは検査で引っかかるので、そこまで進む前に直せば大丈夫です。
剥がれたまま売ると査定は下がる?
下がります。
買い取った側が直して売る前提になるので、その分が引かれます。
ただし直してから売れば必ず得になるとも限りません。
修理代のほうが査定の伸びより大きくなることもあるので、板金塗装店の見積もりと買取査定を両方取って、数字を並べてから決めると迷いません。
ヴェルファイアでも同じ対応をしてもらえる?
同じ扱いです。
20系のヴェルファイアはアルファードと同じ型式の枠で対象になっています。
ハイエースやレジアスエース、ウィッシュ、オーリスなども同じ時期の白が対象なので、車台番号を控えて販売店で照会してもらえば判定できます。
一度直した場所がまた剥がれることはある?
あります。
部分補修で収めた場合、補修した範囲のすぐ外側が浮いていて、そこから再発することがあります。
面の中で広がっているならパネル1枚をまとめて塗り直すほうが、結果的に一度で終わります。
下地のサビを残したまま塗った場合も同じで、削って止めてから塗ってもらうと持ちが違います。
まとめ:アルファードの塗装剥がれは保証が切れていてもパネル1枚10万円前後で直せます
アルファードの塗装剥がれは
20系の070なら無料修理の期限がすでに閉じているので、パネル1枚あたり10万円前後の自費修理が現実的な着地になります。
原因は乗り方ではなく、中塗りの膜が薄かったことによる層の剥離です。
そこは胸を張っていい部分なので、販売店で話すときも遠慮はいりません。
金額の分かれ目になるのは、次の3つです。
- 剥がれが1枚の面に収まっているか
3枚以上に散っているか - 場所がルーフかどうか。
ガラス脱着が要るぶん一段高くなります - 頼む店の白パールの割増が1.2倍か1.65倍か
やることの順番はシンプルです。
車検証で型式と初度登録年月を控え、剥がれの写真を撮り、販売店で一度見てもらってから、板金塗装店2社に見積もりを出してもらう。
その間だけ洗車機を休んで手洗いに切り替えておけば、剥がれが広がって金額が上がることも防げます。
まずは今日、ルーフを1枚撮るところからで十分!
